格安SIMの登場で、それまでのキャリアのスマホの毎月の利用料金が高いと感じるようになりましたが、実際携帯電話会社のスマホ契約をしている人の平均の利用料金はどれくらいでしょうか。
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端末別月額利用料金(~2015年3月)
出典:MM総研
上記は、2015年3月時点での調査結果ですが、通常携帯会社でのキャリア契約をしているスマートフォンの月額利用料金の平均は6,342円。
これに対して、音声通話対応の格安SIMでは平均利用料金が3,379円です。
結果的には通常のキャリア契約をしているスマホと格安SIMではほぼ2倍近くの差があります。
一ヶ月だけの差であればさほど気にならないかもしれませんが、毎月発生するランニングコストであることを考えると見逃せない金額差でないかと考えます。
フィーチャーフォン=ガラケーの平均月額利用料金は2,739円となります。
ガラケーを利用している方が、周りがスマホを使っているので変更したけど、それまでより月額が高くなってしまうので、踏み出せないという意見もよくあります。
確かに、ガラケーの利用金額とスマホの利用金額では2倍以上の開きがある為、現時点までガラケーを使用してきた人が倍以上の料金を支払ってスマホに切り替えるのは難しいかもしれません。
あくまで平均ではあるもののガラケー → 格安SIMであれば料金的にはそこまで気になる金額差ではないのではないでしょうか。
例)ドコモのスマホ料金と格安SIMのプラン比較
携帯電話各社のスマホの月額料金はキャンペーンの適用があったり、使用するスマホ本体によって割引料金が違ったりとかなり複雑の為、正確な比較はできませんが、代表的なドコモのスマホのプランを参考に格安SIMとの比較をします。
docomo最低利用料金
docomo | 通常のカケホーダイ | カケホーダイライト |
---|---|---|
基本料金 | 2700円(通話し放題) | 1700円(5分以上は有料) |
spモード | 300円 | |
パケットパック | 3500円(データ通信2GB) | 5000円(データ通信5GB) |
最低月額料金 | 6500円 | 7000円 |
音声通話をし放題の通常カケホーダイで、6,500円。部分通話無料のカケホーダイライトでは、データ通信プランにあたる、パケットパックが5GB以上を選択することになり、7,000円となります。
docomoで確認していますが、その他au、ソフトバンクに関しても、ほぼ同じような料金になります。
主要格安SIM最低利用料金
格安SIM | OCN モバイル ONE | IIJmio | BIGLOBE SIM |
---|---|---|---|
通信量 | 1日あたり110MB
(1ヵ月換算すると約3.3GB) |
3GB/1ヶ月 | 1GB/1ヶ月 |
通話料 | 30秒/20円 | ||
月額料金 (音声通信付) |
1,600円~ | 1,600円~ | 1,400円~ |
格安SIMの場合、プランは多数ありますが、音声通話可能SIMのプランでは一ヶ月あたり、3GBをデータの上限として、提供しているプランが一般的です。通話に関しては、従量課金制で30秒で20円になります。月額料金は大体1,600円~(税抜)前後となり、docomoの料金プランと比べると4分の1の料金です。
スマホで電話でのやり取りを沢山して、データ通信はあまりしない人であれば通話し放題のプランが非常に魅力的ですが、電話はほとんどせず、やり取りなどはLINEなどのアプリを利用するというのであれば格安SIMを選択しない理由はないのではないでしょうか。
1カ月の通話が2時間以下なら格安SIM
上記のプラン比較では、docomoの6,500円と格安SIMの1,600円の場合、差額4,900円となります。細かいサービス比較は難しいですが、通話し放題に対して、30秒/20円。データ通信ではdocomoが2GBに対して、格安SIMで3GB程度になります。
つまり、格安SIMで4,900円分の通話をしなければ、キャリアのプランよりも格安SIMの方が安く抑えられる計算になります。
30秒/20円 = 1分/40円。
4,900円 ÷ 40円 = 122.5分 = 約2時間。
単純計算では1ヶ月あたり、自分から発信する電話が約2時間以下であれば、通話し放題プランより少なくなります。
楽天でんわを使えば更に通話料金が半額に
電話アプリの「楽天でんわ」はアイフォンもアンドロイドでもダウンロードする事が可能で、月額料金無料で使用する事が可能です。
通信状況に影響するIP電話ではなく、通常の電話回線を使用して音声発信を行う仕組みの為、使用感としては通常の電話と何も変わりません。
楽天でんわを経由して電話をかけると、通常30秒/20円の通話料が30秒/10円になります。
上記のようにホーム画面に通常の電話アプリと差し替えて「楽天でんわ」アプリを設置することで、普段電話をかける際、意識せずに使用する事が可能です。
つまり先ほどの例でいくと
30秒/10円(楽天でんわ使用) = 1分/20円
4,900円 ÷ 20円 = 245分 = 約4時間。
これらを踏まえると、どうしてもスマホで何時間も電話する必要がない場合には、格安SIMを使用する事で月々の携帯電話代金を下げることができるかと思います。
管理人の場合、現在ではほとんどプライベートで電話をすることはなくなり、LINEやFACEBOOKメッセンジャーでの会話で成立しています。
また通信速度が安定しているWI-FI環境などが室内である場合であれば、無料のLINE電話などでも十分会話は可能かと思います。
これらの便利なサービスを組み合わせることで、大幅な節約が可能ではないでしょうか。